弁護士探し無料相談所

弁護士探し無料相談所TOP弁護士ニュース日本初の女性弁護士、功績後世に鳥取で特別フォーラム

中田正子さん:日本初の女性弁護士、功績後世に鳥取で特別フォーラム

 鳥取市で長年にわたって弁護士活動を行った日本初の女性弁護士・中田正子さんの生誕から今年で100年。中田さんの功績を後世に伝えようと、同市上町の市歴史博物館「やまびこ館」で18日、特別フォーラムが行われた。

 中田さんは1910(明治43)年に東京で生まれた。女子経済専門学校(現・新渡戸文化短期大)の在学中に法律学に興味を持ち、明治大などで法律を学んだ。36年の弁護士法改正で女性の弁護士への道が開かれ、38年、高等文官司法科試験(現・司法試験)に合格。40年に日本初の女性弁護士となった。

 戦時中は夫の郷里である若桜町に疎開した縁から、50年に鳥取市馬場町に法律事務所を開業し、離婚問題など民事裁判を多く担当した。県弁護士会会長や日弁連理事などを歴任し、80歳ごろまで法廷に立ち続けたという。

 フォーラムでは、同館学芸員の奥村寧子さんが戦前戦後の激動の時代を生きた中田さんの生涯を当時の新聞記事などを資料に紹介。また、鳥取敬愛高の生徒による研究成果の発表では、中田さんが若桜町に疎開している時に書いた日記の内容をまとめて発表した。同校の谷尾こすもさん(3年)は「当時の日記を調べることで、中田さんの女性としての一面や当時の生活ぶりが分かった」と話していた。

 同館では、中田さんの生涯を写真で紹介するパネル展を28日まで展示している。

AD

inserted by FC2 system