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富山西部に女性弁護士 高岡の小股さん意欲

 全国的に女性の弁護士が不足する中、富山県西部で初めてとなる女性弁護士が14日までに誕生した。ドメスティックバイオレンス(DV)や離婚が増え、同性の弁護士に頼りたい女性の相談者は富山にも多く、県弁護士会は「女性相談者のニーズに、これまで以上に応えることができる」と歓迎している。
 女性弁護士は、昨年12月に弁護士登録し、作井法律事務所(高岡市広小路)で勤務する小股清香さん(29)。東北大法学部を卒業後、金大法科大学院を経て3度目の挑戦で司法試験に合格した。

 小股さんは幼少期、身近な人の役に立ちたいと法曹を志し、司法修習などで住民らの悩みに寄り添って解決策を探る弁護士に魅力を感じた。ふるさとの高岡を含めて県西部は女性弁護士が不在だったことが、同事務所に就職を希望した理由という。

 就職後の約3カ月間で、数人の女性から「同性だから安心して話せる」と、離婚などに関する相談を受けた。小股さんは「同じ女性の立場で、親身になって相談者と一緒に問題を考えていきたい」と意気込む。県弁護士会では、男女平等や消費者問題に関する委員会に入り、先輩弁護士との交流にも意欲を示している。

 日本弁護士連合会によると、司法制度改革で法曹人口が増えた結果、弁護士数は昨年5月時点で2万8811人となったが、このうち女性は4667人と全体の16%にとどまっている。中でも地方の女性弁護士不足は深刻で、県弁護士会では会員86人のうち女性は小股さんを含めて4人だけとなっている。

 小股さんと事務所で机を並べる作井康人県弁護士会長は「女性の視点を大事にし、仕事に生かしてほしい」とエールを送る。小股さんは「就職の難しさなど女性弁護士を取り巻く状況はいいとは言えないが、富山で弁護士を志す女性がもっと増えてほしい」と話した。

ニュースソース:富山新聞

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